5/29 主要3紙の社説

朝日:首相の普天間「決着」―政権の態勢から立て直せ
読売1:普天間日米合意 混乱の責任は鳩山首相にある
読売2:米倉経団連発足 逆風はね返し成長の実現を
毎日:普天間」政府方針 この首相に託せるのか

鳩山首相からの政府方針発表を受け3紙が揃い踏み。

朝日は以下の通り。
”私たちは5月末の期限にこだわらず、いったん仕切り直すしかないと主張してきた。東アジアの安全保障環境と海兵隊の抑止力の問題も含め、在日米軍基地とその負担のあり方を日米間や国内政治の中で議論し直すことなしに、打開策は見いだせないと考えたからだ。その作業を避けたことのツケを首相は払っていかなければならない。”
”何より考えるべきなのは鳩山政権誕生の歴史的意義である。有権者が総選挙を通じ直接首相を代えたのは、日本近代政治史上初めてのことだ。政治改革は政権交代のある政治を実現した。永久与党が短命政権をたらい回しする政治からの決別である。選ぶのも退場させるのも一義的には民意であり、選んだらしばらくはやらせてみるのが、政権交代時代の政治である。歴史的事件から1年もたたない。政治的な未熟さの克服が急務とはいえ、旧時代の「政局」的視点から首相の進退を論じるのは惰性的な発想である。普天間への対応も含め、鳩山首相への中間評価は間もなく参院選で示される。首相は「5月末」は乗りきれても、国民の審判からは逃れられない。”

前段は「そんなこと言ってたっけ?」という感じですが、後段はまともに思えました。(尤も最終文は頂けませんが。。。)

読売1は、いつもの調子。(但し”福島氏罷免は当然だ””社民との連立解消を”と言う点だけは歯切れが良いが。。。よほど社民党は嫌いなんですね。)

毎日1は、首相の資質を疑問視すると共に、普天間移転を急げと説く。
”同月のオバマ米大統領来日にあわせ、辺野古移設の詳細で日米合意しても、実現の保証はない。「世界一危険な基地」普天間が継続使用される最悪の事態が現実味を増している。普天間問題への対応は明らかな失政である。その責めは鳩山首相自身が負うべきだ。普天間移設が現実に進展しないとしても、普天間問題の原点である周辺住民への危険除去は、ただちに取り組むべきだ。訓練分散などによる飛行回数の大幅減少は急務である。大惨事が起きかねない現状を放置してはならない。”

私としては圧倒的に朝日の主張を支持します。が、こういう主張をするのであれば従前からこういうスタンスで報道すべきでは無いでしょうか?今まで散々阿呆だ馬鹿だとケナしておきながら、今更長い目で見ていこうなんて。。。。「民意」をドライブしているというプライドも捨て、ただただ「我関せず」と第三者を貫き、読み手/聞き手の無い正論を言い続けたという言い訳だけを求めているのでしょうか?

今日はもっと頑張れ!!と檄を飛ばす意味で朝日に一票。

朝日 読売 毎日
7 5 10