情報のフィルタリングー2

(商売の世界の続き)

商売の世界における「情報」には、商品/サービスに関する情報(含む価格情報)もありますが、これは、私の分類では、知識の世界における「情報」だと思っています。
価格.comだとかグルナビだとかは全部この類でしょう。

価格/比較情報については、直ぐに事実関係の検証ができる情報であり、誰が情報の発信源か否かはさほど重要ではありません。(敢えて言えば、発信件数が、情報の確からしさを担保する有用な二次情報になるかもしれませんが。勿論価格.comで見られる様なサクラによる情報操作を目的として発信される「釣り」情報もありますが、これは発信源でフィルターを掛けるのは容易では無いでしょうから、結局誰かが人身御供になって、「釣られた」うえで、情報を上書きしていくしか無いんでしょうね。)

他方で、「美味しい」とか、「これイイよ」とか言う、は正解の無い(言い換えれば、主観的な情報)は、個々人の「嗜好」に依存する部分が大きいので、
a)情報発信者が自らの嗜好/経験値を開示したうえで、「俺/私を信用しろ」的な尺度で評価するか?
b)有意なサンプル数の意見を集約することによって、信頼に足る集合値/意見ができあがる
と考えるか?

の二通りしか、情報のフィルタリング手法は存在しないかと思います。

前者が格付期間やミシュラン等、後者がぐるなび的なモノなのでしょう。
有名なGoogleが開発した検索エンジンのロジックは、
「参照頻度の高い情報は、そうでない情報よりも確からしい」
という後者の手法だと思います。


因みに、今までは、明示せずに情報の受け手、即ち取捨選択/フィルタリングする側は「個人」を想定してきました。勿論「法人」の場合でも、基本原則に違いは無いかと思いますが、
i) 資金決済の確からしさ(分割弁済の場合も含む)
ii) ゲームの理論における「繰り返しゲーム」の場合のコスト、即ち「売り逃げ」の費用対効果
iii) アフターサービス(含むクレーム対応)

という点で違いが発生するか、と思います。

あっ、でも別に分ける必要無なそうですね。