4/26 FT紙の社説

オバマ大統領の勝利に冷淡な有権者

”さらに重要なことに、医療保険改革への人々の反対姿勢は、オバマ氏のもっと大きなアプローチに対する懐疑的な見方と深く結びついている。つまり有権者は、公的債務の規模と将来の増税の可能性を懸念しているのだ。”
”大統領は当初から、この国をやや左方向に傾ける気だった。結局のところ、国を左傾化させるとは、こういうことなのである。”
”では、オバマ政権は悲惨な最期を迎えるしかないのだろうか。実は、そうとは限らない。世論は変わる可能性があるし、もし変わらなければ大統領自身が変わる可能性もあるからだ。”
”例えば、11月の中間選挙民主党が大敗したら、ビル・クリントン大統領が1994年の民主党大敗後にそうしたように、オバマ氏は政策を穏健な方向に修正することを余儀なくされるだろう。医療保険改革は同氏の歴史的な偉業として残る。その後、オバマ氏は2012年の大統領選挙に向けて財政を保守的に運用し、各種の政策も国民の主張に沿ったものに変えていく可能性がある。残りの仕事は、景気回復が片づけてくれるかもしれない。”
”もしそのようなことになったら、オバマ氏は、民主党をおとなしくさせるという仕事(自らがずっと避けてきた仕事)を有権者にやってもらったことになる。つまり民主党は2010年の選挙で完敗し、オバマ氏は2012年の選挙で勝利するというわけだ。ホワイトハウスにしてみれば、これはそれほど悪い話ではあるまい。”

なるほどー、深いねFT。
医療保険改革法案を無理やり成立させるコトで、民主党の五月蠅い奴らを黙らせ、それが理由で中間選挙に敗れれば、揺れ戻しで中道的な運営ができるかも知れない、と。どちらにせよオバマ個人の名声は揺るがないし。(そもそもオバマは、時流に乗るのが上手いヒトっぽいし、拘りの政策って無さそうじゃない?根拠ないケド。)

でも、この国のダメな政治に慣れ過ぎているせいか、米国程の成熟国家が、例えそれが公約違反だからと言って、消費税導入程度のコトで、世論の支持大低下>>辞任を余儀なくされる、なんて簡単にゆくのかしら?(皆そこそこの生活水準にある訳で、デモとかそういうのに関心無いんじゃないの?と。)そもそも「世論」というシステムが本当に効いている限りにおいてのみこういうロジックは機能する訳で、「世論」って何だよ?って厚顔無恥を決め込み、逆に凄む様な政治家ばかりの国に居ると、高邁な精神だけじゃ回わんねーんじゃねーの?って覚めた意見言いたくなるんだケド。
俺、何でこんなに汚れちゃったかなー。

まー、自暴自棄になってる宇宙人首相(普天間問題ではわざと退路を断ってる様にしか見えないし、辞める気マンマンじゃないの?)と、常に反対しか言わない「万年野党」世論しか無い、どこかの国よりずっとマシなのは間違い無いけどねー。