900兆円を超えた国の借金、「それでも日本は大丈夫」という話は本当か

池田信夫氏のまとめ。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4868

<1> 国債は国民の資産だから問題ない?<2> 純債務は少ないので大丈夫?<3> 国債を買っているのは日本人だから安心?<4> 元利をすべて返済した国はない。借り換えしていけばいい?

agendaはイイと思うけど、それぞれがちゃんとした回答になってないと思う。

”たとえ日本人がみんな死ぬまで国債保有するとしても、その限界は近づいている。個人金融資産から負債や株式・社債などを引いた純資産は924兆円。純債務との差(資産超過)は271兆円だから、今年の国債発行額44兆円で割ると、あと6年で使い切り、国債は国内で消化できなくなる。その前に外債の募集が始まり、長期金利が上がる恐れが強い。”
=これはウソでしょ?少なくとも借換え分を除いた純発行額で割るんじゃないの?

増税が間に合わず、国債が民間で消化できなくなった時は、日銀に国債を引き受けさせるしかない。これは財政法の第5条に定める国会決議をすれば可能だが、日銀が際限なく国債を引き受けると、通貨が市中に供給されてインフレが起こる。インフレが起こると、実質的な政府債務(名目債務/物価水準)は減るので、石油危機の時のように物価が5年で2倍になると、政府債務は半減する。これによって財政危機は回避できるが、国民の金融資産も半分になってしまう。”
=もし「良い」インフレを起こすことができれば解決できる可能性があるんじゃないの?常にリフレ派を罵倒する池田氏の立場としては許容できない選択肢なんだろうけど。以前にも書いたけど、池池コンビは「リフレ政策は無意味」って言っているんじゃなくて、「実効性のある手法が見当たらない」って言っているだけですよね?何であんなに喧嘩腰なんだろ?(弱いヤツほどよく吠えるって?)

”「国が借金して景気対策に使えば景気がよくなって税収が増え、財政危機は解決する」という話もあるが、これは「靴紐を引っ張れば空に上がれる」というような話だ。もし財政支出を増やせば税収がそれ以上に増えるのなら結構な話だが、2009年度の政府支出(当初・補正)は前年度から17兆円増えたが税収は6兆円減った。こうした財政楽観論には「政府は民間より賢く金を使える」という前提があるが、政府がそれほど賢ければ、もともと今のようなひどいことにはなっていないだろう。”
=最終文には同意するケド。