6/6 主要3紙の社説

朝日:菅新政権へ―財政再建が歴史的使命
読売1:菅・新首相 景気と財政再建の両立を図れ
読売2:法科大学院 理念倒れの現状を改革せよ
毎日1:G20会議と日本 財政再建で信頼回復を
毎日2:論調観測 菅新首相 分かれる「市民派」の評価

毎日が毎週末行う論調観測は、各紙のスタンスを評するモノです。

”「近年の首相にないユニークさを持つ。ここ数代、ひ弱で資質が問われたリーダーたちとは異質のしたたかさを期待したい」と毎日は評している。朝日も「新首相を表現するキーワードは、『市民』である」と、力点を置いて指摘している。鳩山前首相が退陣を明らかにするまで、首相の「たらい回し」を批判していたのが朝日だった。しかし、菅氏への交代については一転し、「昨年の政権交代にひけを取らないくらいの歴史的な意味合いを読み取ることができる」と積極的に評価している。一方、この「市民」という点について読売は「市民感覚も大切である」と述べながら、「国益を重視するという大局的、戦略的な視点からの政治運営に努めてほしい」と注文をつける。そして、日経や産経は市民運動について触れていない。特に産経は拉致実行犯の釈放嘆願書に菅氏が署名した過去の事例をあげているように、菅首相となっても民主党政権への批判的な構えを継続するようだ。”

これ自体は妙に聞こえる訳では無いですが、内田先生の主張が耳に残り続けているんですよねー。

”日本の不調を統治者個人の属人的な能力で説明することには限界があるし、その人がどのような政治的キャリアであるかということと彼がこれから行う政治的選択の適否のあいだにも十分な相関関係はない。メディアや政治学者の仕事はなによりもまず、統治者に意志があれば実現可能であるのは「どこまで」で、どこから後は個人的な善意や願望だけでは簡単には実現しない構造的な問題であるか、その境界をあきらかにすることではないのか。
”今のメディア知識人たちにはあきらかにそのようなスケールの使い分けをする能力が欠如している。彼らの今回のできごとについての総括は失政の責任は「鳩山由紀夫」という個人の無能に帰し、新政権のまずなすべきことを「小沢一郎」という個人の排除だとしている。”

やっぱり今日も無価値でしょ。

朝日 読売 毎日
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